リースバックは「自宅を売却しても住み続けられる」として注目を集める制度ですが、近年ではこの仕組みを悪用する悪徳業者による被害も増加傾向にあります。
「思っていた条件と違った」「説明が不十分だった」など、契約後にトラブルへ発展するケースも少なくありません。安心してリースバックを利用するためには、事前に制度や業者の選び方を正しく理解しておくことが大切です。
本記事では、リースバックで悪徳業者に騙されないための注意点や、よくある手口、万が一契約してしまった場合の対処法について解説します。
被害を未然に防ぐために、ぜひ参考にしてください。
なお、以下では、西湘エリアでリースバックに対応しているおすすめの不動産会社をまとめているので、参考にしてください。
リースバックで悪徳業者に騙されないための3つの注意点

リースバックは便利な制度ですが、近年では悪質な業者によるトラブルも増えており、慎重な契約判断が求められます。
特に、契約内容の確認不足や業者選定の甘さが被害に直結するケースが多く、未然に防ぐためには、事前に信頼できる情報を把握しておくことが重要です。
以下の3点を事前に意識しておくことで、悪徳業者との契約を避けやすくなります。
それでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
契約内容は書面で確認し、不明点は必ず質問する
リースバックにおけるトラブルの多くは、契約書の不備や説明不足によって発生します。特に悪徳業者は、「口頭だけで説明」「契約書の一部を省略」「契約後の条件変更」などの不誠実な対応をとる傾向があります。
こうした事態を防ぐには、すべての契約内容を必ず書面で受け取り、内容を正確に把握することが不可欠です。不明な用語や理解できない点があれば、その場で質問し、納得するまで署名しないことが大切です。
契約は将来の住まいや資金に大きく関わるものですので、慎重な確認が必要です。
複数社で比較し、極端な条件には注意する
リースバックの契約を結ぶ際は、1社だけに相談するのではなく、複数の不動産会社に見積もりを依頼して条件を比較することが重要です。極端に高額な買取価格や、相場からかけ離れた家賃条件などを提示された場合は、注意が必要です。
悪徳業者は魅力的な条件を提示して契約を急がせ、後から不利な条件を押し付けるケースがあります。複数の業者から見積もりを取ることで、適正な価格や条件が見えてきます。比較を行うことで、冷静かつ客観的な判断ができるようになるでしょう。
実績・資格・第三者評価がある不動産会社を選ぶ
信頼できる不動産会社を見極めるためには、会社の実績や保有資格、第三者からの評価(口コミや行政の認可など)を確認することが有効です。宅地建物取引業の免許番号が記載されているか、公的機関や不動産業界団体に加盟しているかなども、信頼性を判断するポイントになります。
また、過去のリースバック取引件数や対応事例の開示がある会社であれば、より安心して相談できます。見た目や言葉に惑わされず、客観的な情報に基づいてパートナーを選ぶことがトラブル回避につながるでしょう。
近年、リースバックで悪徳業者に関する相談が増えている

近年、リースバックに関する消費者トラブルが急増しています。背景には、高齢化や住宅ローン返済の困難化、老後資金の確保といった社会的な事情があり、「住みながら自宅を資金化できる」というリースバックの仕組みが注目されるようになりました。
その一方で、制度の仕組みが複雑であることや、利用者が契約内容を十分に理解しづらいことが、悪質業者のつけ入る隙となっています。
特に国民生活センターや自治体の消費生活センターには、「聞いていた条件と違った」「家賃が急に上がった」「再契約を拒否された」などの相談が数多く寄せられており、書面の説明不足や強引な契約誘導が問題視されています。
また、実績の少ない業者や無資格で営業を行う業者も存在しており、こうしたケースでは後に契約内容の見直しや解除が難しくなることもあります。
このような状況から、リースバック契約を検討する際は、制度への理解を深め、契約書や業者の信頼性を慎重に確認することが不可欠です。安易に契約せず、第三者の意見も参考にしたうえで判断することが、トラブル回避の第一歩となります。
リースバック悪徳業者のよくある手口は?

リースバック契約を巡るトラブルの背景には、悪徳業者による不適切な勧誘や不利な契約条件が存在します。制度の仕組みが一般の人にはわかりにくいため、情報不足につけ込まれるケースが多発しています。
被害を防ぐには、どのような手口があるのかを具体的に把握しておくことが大切です。以下で代表的な手口を紹介します。
どれも一見分かりづらい形で行われるため、注意深く確認することが必要です。
相場より高い家賃や低い買い取り価格を提示してくる
悪徳業者による典型的な手口のひとつが、「相場より極端に高い家賃」または「不当に低い買い取り価格」の提示です。本来、リースバックでは自宅を適正価格で売却し、その後は市場相場に基づく家賃で住み続けるのが一般的です。
しかし一部の業者は、契約時に買い取り価格を相場より数百万円も安く設定し、その上で毎月の家賃を相場以上に設定するケースがあります。
これにより、売主は資金を得たはずが、結果的に家賃負担に苦しむ事態となります。契約前には必ず複数社から査定を取り、地域の相場と比較して妥当性を確認することが重要です。
重要な契約内容を口頭で済ませ、書面で説明しない
契約の透明性を欠いた説明も悪徳業者によく見られる手口です。例えば、「家賃はそのまま据え置き」「再契約も可能」などといった都合の良い説明を口頭で行いながら、実際の契約書にはその内容が明記されていないケースがあります。
このような曖昧な説明を信じて契約してしまうと、後から「そんな約束はしていない」と一蹴される可能性もあります。契約書に記載がない事項は法的効力を持たないため、説明を受けた内容はすべて書面に残すよう求めることが不可欠です。
不明点がある場合は、第三者の専門家に契約内容を確認してもらいましょう。
強引に急がせる、考える時間を与えない営業スタイル
「今すぐ決めないと価格が下がる」「他の買い手がいる」といった言葉で契約を急がせる手口も典型的な悪質勧誘です。冷静な判断を奪い、考える時間を与えないことで、消費者に不利な条件を押しつける意図があります。
このような営業スタイルでは、契約内容を十分に理解できずに契約してしまい、後から後悔するケースが多く見られます。信頼できる不動産会社であれば、契約前に丁寧な説明と検討の時間をしっかり与えてくれます。
契約を急かされる場合は一度持ち帰り、冷静に比較検討することが大切です。
もし悪徳業者と契約してしまったら?3つの対処法

悪徳業者との契約を結んでしまった場合でも、冷静に対応すればリスクを最小限に抑えることが可能です。焦って判断を誤ると、さらに不利な状況に陥るおそれがあります。まずは状況を正しく把握し、然るべき機関に相談したうえで対応方針を検討しましょう。
以下では、具体的な対処法を3つ紹介します。
順を追って行動することで、最悪の事態を避けることにつながります。
まずは契約書と記録を整理して状況を把握する
最初に行うべきは、現在の契約内容と交渉の記録を整理し、現状の問題点を客観的に把握することです。契約書のコピー、口頭でのやり取りのメモ、メール・LINEなどの履歴、営業資料などを可能な限り集めましょう。
書面に記載されていない内容が問題になっている場合でも、証拠として発言記録が残っていれば後の交渉や法的手続きに役立ちます。
曖昧な記憶だけで行動を起こすのではなく、まずは事実関係を正確に整理することが、冷静で効果的な対処につながるでしょう。
消費生活センターや弁護士に早めに相談する
問題が明確になったら、次にすべきは専門機関への相談です。悪徳業者による不当な契約内容が疑われる場合、まずは最寄りの消費生活センターに相談しましょう。契約トラブルに関する情報が集まっており、アドバイスや支援を無料で受けられます。
また、法的な観点から判断を仰ぐ必要があると感じた場合は、弁護士への相談を検討してください。弁護士には契約の適法性の判断や、条件変更・解除に関する具体的な手続きの助言を求めることができます。
早期の相談がトラブル拡大を防ぐカギとなるでしょう。
必要に応じて契約解除や条件変更を交渉する
契約内容に重大な問題があると判断された場合、契約の解除や条件の見直しを求める交渉を行うことができます。交渉にあたっては、証拠資料と第三者の意見(専門家や相談機関)があると有利に進められます。
不当条項があった場合は、特定商取引法や消費者契約法に基づく法的主張が可能なケースもあります。また、契約解除が難しい場合でも、家賃の引き下げや再契約条件の見直しなど一部の改善交渉は可能なことがあります。諦めずに対応策を模索することが重要です。
リースバックを契約する際の注意点

リースバックは、自宅を売却しながらも住み続けられる柔軟な制度として注目を集めていますが、その一方で契約の仕組みや条件が複雑なため、内容を十分に理解せずに進めてしまうと後悔につながるケースもあります。
特に長期にわたって住み続けたいと考えている場合は、家賃や契約期間、再契約の可否など、将来的な生活に直結する項目を事前にしっかり確認しておくことが重要です。
契約前に確認しておきたいポイントは、以下の3点です。
・契約内容や条件を細かく確認し、不明点は必ず質問する
・将来の住まい方や生活費も含めた資金計画を立てておく
・複数の不動産会社に相談し、条件を比較検討する
リースバック契約では、家賃設定や契約期間、再契約の条件などが業者によって大きく異なることがあります。
また、契約書の記載内容を読み飛ばしてしまうと、数年後に退去を求められたり、想定外の家賃上昇に苦しむ可能性も。こうしたトラブルを避けるためには、契約内容を十分に把握し、疑問点は必ず契約前に確認する姿勢が大切です。
また、複数の業者を比較することで、より適正な条件で契約できる可能性が高まります。長期的な視点で、自身のライフプランに合った判断を心がけましょう。
信頼できる不動産会社の選び方

リースバックなどの不動産取引を成功させるためには、「どの会社と契約するか」が最も重要なカギとなります。契約内容や家賃設定、将来的な条件変更への対応力などは、不動産会社の知識や姿勢によって大きく左右されます。
信頼できる会社を選ばなければ、「話が違う」「条件が不利だった」と後悔することも。長期にわたる契約だからこそ、慎重な会社選びが欠かせません。
信頼できる不動産会社を選ぶ際に確認すべきポイントはこちらです。
・リースバックなどの実績や専門性が豊富である
・契約内容の説明が丁寧で、リスクも正直に伝えてくれる
・口コミや評判が良く、アフターフォロー体制が整っている
まず、実績のある会社は、制度の運用経験が豊富で、過去の成功事例に基づいた提案ができる傾向にあります。さらに、担当者が契約条件や注意点について一つひとつ丁寧に説明してくれるかどうかも、信頼性の判断材料です。
また、Googleレビューや相談者の口コミを確認すれば、その会社が顧客にどれほど寄り添っているかがわかります。契約後のフォロー体制もチェックし、万が一のトラブル時にも対応してもらえるかを見極めましょう。
西湘エリアでリースバック対応のおすすめ不動産会社3選

近年注目されているリースバックは、住み慣れた家にそのまま住み続けながら資金を得られる方法として、多くの方に選ばれています。
西湘エリアでも、リースバックに対応可能な不動産会社が複数あり、それぞれに強みや特長があります。ここでは、安心して相談できる3社を厳選して紹介します。
次の章から、それぞれの会社がどのような特徴を持っているのか詳しく見ていきましょう。
ハウスドゥ 小田原市役所前

『ハウスドゥ 小田原市役所前』は、小田原市を拠点とした地域密着型の不動産会社で、不動産売却や買取、住みながら売却できる方法にも柔軟に対応しています。
項目 | 詳細 |
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屋号 | ハウスドゥ 小田原市役所前 |
会社名 | 株式会社Forest field |
所在地 | 〒250-0042 神奈川県小田原市荻窪531-6 |
電話番号 | 0465-34-2555 |
リースバックページ | https://odawarashiyakusyomae-housedo.com/leaseback/ |
公式HP | https://odawarashiyakusyomae-housedo.com/sell/ |
免許番号 | 神奈川県知事(1)第31148号 |
売主のニーズに合わせて「高く売りたい」「早く売りたい」「売却後も住み続けたい」など複数のプランを用意しており、資金計画や生活スタイルに合わせた提案が可能です。
小田原市役所の近くという立地の良さに加えて、足柄上郡や南足柄市など近隣エリアの物件にも強く、地域事情に詳しいスタッフが対応しています。店舗では公開物件情報も豊富で、エリア相場や売却のタイミングなども具体的に相談できます。
安心して任せられる環境が整っており、リースバックを含めた幅広い売却ニーズに応じてくれる信頼できる存在です。
ハウスドゥ 小田原市役所前 株式会社Forest fieldについて詳しく知りたい方は、こちらも合わせて御覧ください。
ハウスドゥ 小田原市役所前 株式会社Forest fieldについてさらに詳しく知りたい方は、公式HPでも確認できます。
センチュリー21 住宅セレクション小田原店

『センチュリー21 住宅セレクション小田原店』は、小田原市成田に店舗を構え、小田原エリアを中心に不動産の売買仲介や買取を手がけている会社です。
項目 | 詳細 |
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屋号 | センチュリー21 住宅セレクション小田原店 |
会社名 | 住宅セレクション株式会社 |
所在地 | 〒250-0862 神奈川県小田原市成田170-1 |
電話番号 | 0465-39-3250 |
公式HP | https://www.century21.jp/store/141203- |
免許番号 | 神奈川県知事(3)第28319号 |
地域に密着しつつ、全国展開するセンチュリー21グループのネットワークを活かして、多様な売却スタイルに対応しているのが特徴です。店頭では経験豊富なスタッフが在籍しており、不動産売却に関する知識や対応も丁寧です。
住みながら売却を進めたい場合などにも、状況をヒアリングしながら柔軟に対応してくれる体制が整っています。鴨宮駅から徒歩圏内にあり、駐車場やキッズスペースも完備されているため、家族での来店も安心です。
大手の信頼と地域対応力のバランスが取れており、初めての売却相談にも向いています。
センチュリー21 住宅セレクション小田原店 住宅セレクション株式会社について詳しく知りたい方は、こちらも合わせて御覧ください。
ハートマイホーム小田原店
『ハートマイホーム小田原店』は、ダイトー建設不動産が運営する不動産ショップで、小田原市を中心に広く売買物件を取り扱っています。
項目 | 詳細 |
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屋号 | ハートマイホーム小田原店 |
会社名 | 株式会社ダイトー建設不動産 |
所在地 | 〒250-0852 神奈川県小田原市栢山506-1 パストラル宮ノ上103 |
電話番号 | 0120-76-0338 |
公式HP | https://www.dyto.jp/baikyaku/ |
免許番号 | 神奈川県知事(5)24260号 |
栢山駅から徒歩約4分という好立地にあり、訪問しやすい点も大きな魅力です。
平日・土日祝を問わず相談や案内に対応しており、時間の制約がある方でも柔軟に予定を調整できます。さらに、送迎対応や駐車スペース17台分の完備など、来店時の配慮も充実しています。
物件売却の相談にも対応しており、住み替えや資金確保を含めたライフプランの相談がしやすい体制です。住まいについて漠然とした悩みを抱えている方にとっても、まずは足を運んでみる価値のある店舗です。
信頼できる対応と、訪問しやすい環境が整っている点でおすすめできます。
ハートマイホーム小田原店 株式会社ダイトー建設不動産について詳しく知りたい方は、こちらも併せて御覧ください。
まとめ
本記事では、リースバックを安心して活用するための注意点や業者選びのコツを解説しました。
自宅に住み続けながら資金を得られるリースバックは便利な制度ですが、内容を十分に理解しないまま契約すると、思わぬトラブルに発展するリスクがあります。契約前には複数社を比較し、書面の確認を徹底すること、そして信頼できる不動産会社を選ぶことが重要です。
少しでも不安があれば、専門機関への相談も検討しましょう。正しい知識と冷静な判断が、後悔のない選択につながるでしょう。